今と昔の物語



物語が欲しい。
今を忘れるほどの熱中できる物語が。

悲しみしか伝えてこないものよりも、少しの希望が見出せるものがいい。喜びだけが書かれているものよりも、少しの絶望があるほうがいい。今を忘れるほどの物語でも、今を感じられないものは「僕」がわからなくなる。

いつだって物語は教えてくれる。僕が存在しているということを。
外に出て経験を積むことも大事だけれど、あたまの中で構築されるものには限界がない――という誘惑に僕は勝てない。

古代から人は物語をつくり、そしてそれを記憶として残していく。その時代でしか描くことのできない物語を、人は語り継いでいくのだろう。今日を生きる僕たちにどうか、教えてほしい。明日への生き方を。

思い出の物語は魔法のように時空を超えて僕らと出会う。 僕はそんな物語を欲してしまうのだ。





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