2022年1月1日土曜日


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365題メモ帳





●更新履歴
2018年5月20日:「今と昔の物語」を更新しました。




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2018年5月20日日曜日

今と昔の物語



物語が欲しい。
今を忘れるほど熱中できる物語が。

悲しみしか伝えてこないものよりも、少しの希望が見出せるものがいい。喜びだけが書かれているものよりも、少しの絶望があるほうがいい。
今を忘れるほどの物語でも、今を感じられないものは「僕」がわからなくなる。

いつだって物語は教えてくれる。僕が存在しているということを。
外に出て経験を積むことも大事だけれど、あたまの中で構築されるものには限界がない――という誘惑に僕は勝てないのだ。

古代から人は物語をつくり、そしてそれを記憶として残していく。
その時代でしか描くことのできない物語を、人は語り継いでいくのだろう。

今日を生きる僕たちにどうか、教えてほしい。明日への生き方を。

思い出の物語は魔法のように時空を超えて僕らと出会う。僕はそんな物語を欲してしまうのだ。
僕たちが生きた証だと教えてくれる、今と昔の物語を。



※お題061「依存症」






2018年2月27日火曜日

光に従順なれ



闇を恋しいと思った。この世界は光に満ちあふれていて僕がかくれる場所がない。こんなに明るいと僕の輪郭が光にとけていくようで怖くなる。

まさにこれそこがパライソなのか。 だとしたら僕にとって天国は怖いところといえるのかもしれない。 全てのよろこびにかがやきを与え、闇をすててしまうのだ。

――――ああ、夜がやってくる。

このやすらぎは何だろう。このやすらぎがインヘルノというものなのか。
闇のなかで僕たちは育ち、光のなかでいきていく。なのに光が僕を追いつめる。闇のなかへ返さないように。

お願いだ。僕の時は止まらない。

どうか自由を与えてほしい。闇で育つ僕たちは動けなくなってしまったのだ。よろこび、それは祝福。僕たちが光を手に入れたときから頭上に響くファンファーレ。光の洪水はいつの間にか僕を溺れさせていた。息ができなくなっている。

――――ああ、朝がやってくる。

僕はまたしても闇をとりもどせなかったのか。もう、後戻りはできないのだと太陽を感じながら目をふせた。




※お題060「夜」